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同意する定番の家庭料理、漬物ステーキ
飛騨地方を代表する庶民の味
皆さんは飛騨の郷土料理というと何を思い浮かべますか?朴葉味噌・・・?それとも鮎の塩焼きでしょうか・・・。しかしながら、どこの家庭でも居酒屋でももっとも愛される庶民の代表的な味と言えば、実は漬物ステーキです。ガイドブックではほとんど見かけませんが、地元では定番中の定番の家庭のおかずとして、そして居酒屋のおつまみとして食べられています。20年ぐらい前からは、“漬けステ”の愛称で親しまれるこの料理。白菜の漬け物を炒めて、卵とじなどにしたものです。漬け物を漬ける人、漬けステを作る人によって、少しずつ味わいが違うこの料理。ランチではめったに見かけませんが、夜はほぼどこの居酒屋でも必ず見つかります。「漬けステ!」と気軽に注文してみてください。
なぜこんな食べ方になったの??
飛騨地方は寒暖の差が激しい気候と美しい水に恵まれ、昔から非常においしい白菜が採れるところです。晩秋には、多くの家庭で今も手作りの白菜漬けを大量に仕込み、厳寒期に備えます。寒風の吹く戸外でじっくり漬かって熟成した、そのおいしい白菜のお漬け物を使って、漬物ステーキは作られますが、もともとは、樽の中で凍ったり冷たくなったお漬け物を、少しでも温かくして食べたい・・・ということで、囲炉裏やフライパンで焼いて食べたのが発祥と言われています。今ではホットプレートでジュウジュウ焼きながら、家族団らんで囲みながら食べることも多いようです。おいしい白菜漬けがどこの家庭でも大量にあるからこそできる、最高の「おふくろの味」になっています。
お店によって味も少しずつ違います!
酒処・飛騨市には、人気の観光スポットである飛騨古川のエリアにも非常に多くの居酒屋があります。どこの居酒屋にもあるこの「漬けステ」ですが、お店によって味は微妙に違います。白菜漬けだけではなく、かぶの葉っぱを入れたり、炒める時にゴマ油を隠し味に使う板前さんもいれば、バターとたっぷりの卵で仕上げるおかみさんもいます。食べる前にも、かつお節をいっぱいかけたり、七味唐辛子を一振りしたり・・・・と工夫もお店によって様々。「俺の家では缶詰のサバの水煮を入れるんや!」、「いやいやツナを入れるとうんまいやさぁ~(おいしいんだよ)」などと地元の人たちと語りながらつまむと、美味しさも増しますよ!ちなみに自然食品でしかも発酵食品ですから、体にもいい食べ物ですが、ついつい飲み過ぎてしまう人はご用心・・?!
飛騨市で漬物ステーキが食べられるお店の一覧は こちら