世界遺産白川郷と飛騨古川でのんびり過ごす癒し旅
日常の喧騒を離れて、静かにゆっくり過ごす旅がしたい…そんなあなたには、岐阜県の飛騨エリアがおすすめ。時間帯を選べば、世界遺産の白川郷も十分満喫することができます。
今回は、地元民だけが知っている、混雑を避けてのんびり飛騨を楽しむ方法をご紹介します。
駐車場が開く午前8時を目指して白川郷へ
飛騨に来たら一度は足を運んで欲しいのが、岐阜県が世界に誇る観光地「白川郷」。日本の原風景を感じさせる景観と文化が評価され、1995年には五箇山と共に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
白川郷をのびのびと散策したい方は、朝早い時間帯の到着を目指しましょう。遠方から向かう場合は、車で約50分の距離にある高山市に前泊するとスムーズにアクセスできます。
合掌造り集落に最寄りの「村営せせらぎ公園駐車場」は午前8時オープン。観光シーズンやお昼の時間帯には渋滞することもありますが、オープンと同時なら待たずに駐車することができます。
駐車場と集落を結ぶ「であい橋」を、貸し切りで渡れるのはこの時間ならでは。午前10時を過ぎると、次第に観光客が増えてにぎやかな雰囲気に変わります。
観光客が少ない朝の合掌造り集落で写真撮影
白川郷は飛騨の中でも険しい山々に囲まれた地域で、日本有数の豪雪地帯です。交通網が発達する以前は、冬季になると周辺との交流が遮断され、秘境と呼ばれていました。
重い雪が大量に積もる気象条件に適した建築様式が「合掌造り」。現在も人々が実際に住み生活しているのが白川郷の特徴で、萩町(おぎまち)地区だけでも大小100棟あまりの建物が残されています。
午前の早い時間帯は観光客がまばらで、合掌造りが並ぶ美しい景色の中をのんびり散策できます。また、他人の写り込みを気にせず写真撮影ができるのも嬉しいポイント。お気に入りの光景がきっと見つかるはずです。
萩町城跡展望台から世界遺産白川郷を一望
白川郷の中でも人気のスポットが、集落を一望できる「荻町城跡展望台」。展望台への道はマイカーでは通れないので、有料シャトルバスを利用するか徒歩で向かいましょう。展望台行きのシャトルバスの始発は午前9時。その後は20分毎に運行しています(昼12時台は運休)。
展望台からの景色は圧巻の一言。春は桜、夏は山々の緑、秋は紅葉、冬は一面の雪景色と、季節によって異なる白川郷の表情を眺めることができます。生活が営まれているからこそ感じられる、人々の息遣いや暮らしぶりが伝わってくるのも魅力の一つです。
「道の駅 飛騨白山」と「大白川温泉 しらみずの湯」
合掌造り集落から車で15分ほど南へ進んだ所に、「道の駅 飛騨白山(はくさん)」があります。ここでは白川郷のお土産を購入できるほか、美肌効果の高い大白川温泉の足湯を無料で利用することができます。
道の駅に隣接している「大白川温泉 しらみずの湯」は、源泉かけ流しの天然温泉。この地域では唯一の日帰り温泉で、地元の人はもちろん市外・県外からのリピーターも多い人気の施設です。
古くから「子宝の湯」として親しまれてきた温泉はほぼ無色透明で、微硫化水素臭がある泉質。内湯には檜風呂、泡風呂、寝湯があり、露天風呂は雄大な山々に囲まれたロケーションで開放感たっぷり。入浴後もぽかぽかとした温かさが続き、旅の疲れを癒してくれます。
重要文化財「旧遠山家住宅」で食べる地場産のお弁当
道の駅 飛騨白山から車で約2分の場所には、国指定重要文化財「旧遠山家住宅」があります。
かつて村の名主(なぬし)が居住していたこの巨大な合掌造りでは、白川郷の主幹産業であった焔硝(えんしょう)づくりや養蚕が行われていました。明治時代には40人以上が生活し、「大家族制」を維持した家としても知られています。1階は居住スペース、2~4階は養蚕のための場所で、展示パネルや民俗資料から当時の人々の暮らしを学べます。
ここでは現在「遠山家ごはんプロジェクト」が行われており、地元の旅館や飲食店が作ったこだわりのお弁当を、合掌造り家屋のお座敷で味わうことができます(要事前予約)。
今回いただいたのは、人気の飲食店「サルガバンバ」さんの手作り麹弁当。白川郷のブランド豚「結旨豚(ゆいうまぶた)」のローストポークや石豆腐のフライなど、地元の食材をふんだんに使った優しい味わいでした。
冬季には、白川村の郷土料理「すったて汁」を作る体験も開催。重要文化財の中で、白川郷の歴史と文化に触れてみてください。
【リンク】
落ち着いて町歩きをするなら飛騨古川へ
飛騨をのんびり楽しみたい方におすすめしたいもう一つの場所は「飛騨古川」です。落ち着いた雰囲気と素朴な暮らしが残る飛騨古川には、ゆったりとした時間が流れており、悠々と穏やかに過ごすことができます。
四季折々の風景が美しい「瀬戸川と白壁土蔵街」や、飛騨の匠の技をいかした古い町並みを気ままに散策すると、どこか懐かしくほっとした気持ちに包まれます。
もちろん観光スポットも充実。春に開催される古川祭を一年中体験できる「飛騨古川まつり会館」、地元の人に昔から愛されてきた老舗の酒蔵「渡辺酒造店」「蒲酒造場」、手作り和ろうそくの老舗「三嶋和ろうそく店」、飛騨の薬草や薬草関連商品を展示・販売する体験施設「ひだ森のめぐみ」など、飛騨古川ならではのお店が揃っています。
-
情緒豊かな景観で城下町飛騨古川の顔
-
飛騨古川祭・起し太鼓を知る
-
飛騨の人々の喉を潤す「蓬莱」の味
-
飛騨の気候風土を映した地酒を造り続けて300余年
-
飛騨の薬草の魅力を見て、知って、体験!
飛騨古川のカフェで過ごす心穏やかな時間
旅の合間に寄りたい、個性豊かなカフェが点在しているのも飛騨古川の特徴です。
古い町並みに溶け込む町家の「日根野美術館&Cafe」では、和の美術品と中庭を眺めながら贅沢なティータイムを過ごせます。季節のフルーツが添えられた自家製のベイクドチーズケーキが絶品で、コーヒーとの相性も抜群。優雅でありながら、友人の自宅を訪問したような、くつろぎに満ちた空間も魅力です。
2022年にオープンした「二十四(にじゅうし)」は、飛騨の素材にこだわって丁寧に手作りされたチーズ菓子の専門店。おすすめは、なめらかなチーズテリーヌとサクサクのバターサンドを食べ比べられるセット。季節毎に変わる限定スイーツも評判です。飛騨の広葉樹がふんだんに使われた店内は居心地が良く、充足のひとときを与えてくれます。
町歩きと共にカフェめぐりをすれば、忙しさから解放されて心が軽くなるはず。次の休日には、飛騨でのんびり癒しの旅を楽しんでみませんか。
-
オーナーのこだわりが光る茶器とチーズケーキ
-
チーズ菓子のお店









