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同意する三嶋和ろうそく店
■日本でも有数の手作り和ろうそく店
熟練の技が生む逸品
飛騨古川の美しい町並みを成す代表的な通り・壱之町通りにある「三嶋和ろうそく店」。歴史と風情を感じさせる店構えは、通りの中でも一際目を引く存在ですが、それもそのはず、現在のご当主で7代目という老舗ろうそく店なのです。ここで作られている和ろうそくは「生掛け和ろうそく」と呼ばれ、混じりけのない100%植物性。全国に10軒程度しかない和ろうそく店の中でも、すべて手作りなのは三嶋和ろうそく店だけと言われています。毎朝4時には作業を始めるというご当主の熟練の技が生み出す和ろうそくは、まさに今に受け継がれた匠の技の結晶。店頭の制作実演を見学してその伝統を感じてみてください。
■「三寺まいり」の大きな和ろうそく
冬の風物詩に欠かせない
飛騨古川の冬の風物詩「三寺まいり」。親鸞聖人ゆかりの仏教的行事に由来し毎年1月15日に行われるこの行事は200年以上の歴史があり、明治・大正期には野麦峠を越えて出稼ぎに出ていた飛騨の女工たちも楽しみにしていたというおまいりです。円光寺・本光寺・真宗寺の3つのお寺を巡拝し、これが男女の出会いの場となったことから、現在では恋愛成就や良縁を祈願する「縁結びが叶うおまいり」として注目を集めています。この日のために、三嶋和ろうそく店では重さ13kgにも及ぶ大きな和ろうそくを作り、3つのお寺に奉納します。完成まで何ヶ月もの期間を要するというこの和ろうそくの灯りは、着物姿で良縁を祈る若い女性の頬を明るく染める優しい灯りです。
■普段の生活に取り入れたい優しい灯り
風もないのに揺らぐ炎で癒してみては
「和ろうそくの灯りは、風もないのに突然揺らぐことがあります。これを地元のお年寄りは『神様が喜んでみえる(いらっしゃる)と言うんですよ」と語ってくれる7代目ご当主。三嶋和ろうそく店では、このようにお話を伺ったり、作業を見学したりしながらじっくり和ろうそく選びをすることができます。「飛騨では朱ろうそくは、お正月やお彼岸の他、おめでたいことがあった時にも使われます」傍らで8代目も和ろうそく選びにアドバイスをくれます。アロマキャンドルの香りも素敵ですが、いつもより少し疲れているなと感じた時には、和ろうそくの自然で素朴な灯りを見つめながらのリラックスタイム――そんな癒しの時を過ごしてみるのもいいかの知れません。