飛騨エリアをぐるっと満喫！定番モデルコース2泊3日

岐阜県北部に位置する「飛騨エリア」は、高山市・飛騨市・下呂市・白川村の4市村で構成されています。愛知県名古屋市から、飛騨エリアの中心地である飛騨高山までは、車で約2時間5分。週末や連休のお出かけ先としてもぴったりです。

エリア内には、世界遺産に登録されている白川郷、江戸時代の面影を残す古い町並、日本三名泉の一つである下呂温泉といった人気観光スポットが点在。他にも、北アルプスの山々が織りなす美しい風景や、古き良き日本を感じられる伝統文化、飛騨牛をはじめとしたグルメなど、たくさんの魅力にあふれた地域です。

飛騨エリアの中心に位置する高山市。かつて城下町として栄えた「古い町並」や、自然との調和が美しい「赤い中橋」、地元の人との会話も楽しめる「宮川朝市」「陣屋前朝市」など、観光スポットが充実しています。

少し足を伸ばして、昔の農山村風景が楽しめる博物館「飛騨の里」を散策したり、北アルプスの絶景を見渡せる「新穂高ロープウェイ」に乗るのもおすすめです。

春と秋に行われる「高山祭」は日本三大美祭の一つに数えられ、豪華絢爛な屋台がまちを練り歩く様子は圧巻の一言。
飛騨牛や高山ラーメンに代表される豊かな食文化、匠の技が光る伝統工芸品など、何度訪れても新しい発見に出会えます。

標高3000m級の山々に囲まれる飛騨市は、豊かな自然と清らかな水に恵まれたまちです。飛騨エリアの中でも、落ち着いた雰囲気と素朴な暮らしが色濃く残っています。観光地としての華やかさとはまた異なる、心静かに過ごせる“もう一つの飛騨”の魅力がここにはあります。

飛騨古川には匠の技をいかした町並みが残り、のんびり町歩きを楽しめます。中でも「瀬戸川と白壁土蔵街」の情緒あふれる光景はどこか懐かしく、ほっと心を和ませてくれるでしょう。
「飛騨古川まつり会館」で古川祭の熱気を体感した後は、手作り和ろうそくの老舗「三嶋和ろうそく店」など、飛騨ならではのお店にお立ち寄りください。

大人気のアクティビティ「レールマウンテンバイクガッタンゴー」も見逃せません。廃線となった鉄道のレールを自転車で駆け抜ける爽快感が、多くの人を虜にしています。

また、地元の人にも愛される飛騨の地酒は、「漬物ステーキ」などの郷土料理と相性抜群。雪深い環境で育まれた郷土の味をご堪能ください。

日本三名泉に数えられる「下呂温泉」で有名な下呂市。湯屋温泉など希少な天然炭酸泉の温泉地もあり、まさに「温泉のまち」として知られています。

下呂温泉のなめらかなお湯は「美人の湯」と評判で、老舗旅館から日帰り温泉まで、様々な選択肢があるのも嬉しいポイント。下呂温泉街には、無料の足湯やおしゃれなお店が点在しており、ぶらりと歩くだけでも温泉街の風情を楽しめます。

温泉以外にも、合掌造りの家屋が並ぶ「下呂温泉合掌村」、日本一滝が多いまち飛騨小坂の「小坂の滝めぐり」など見どころがいっぱい。鶏肉の旨味がつまった「鶏（けい）ちゃん」や、下呂市のブランド豚「なっとく豚」も、ぜひ味わっていただきたい一品です。

世界遺産「白川郷」がある白川村は、海外からも多くの観光客が訪れる村です。合掌造り集落群に一歩足を踏み入れると、そこはまるで昔話の世界。茅葺き屋根の家々と自然とのコントラストが、一年を通して異なる表情を見せてくれます。

集落には現在も住民が住んでいるため、昔ながらの暮らしぶりや生活の息遣いを感じられるのも特徴です。

また、エメラルドグリーンの湖面が印象的な「白水湖」や、白川郷と石川県を結ぶドライブルート「白山白川郷ホワイトロード」も人気のスポット。日常の喧騒から離れて、大自然の雄大さを感じてみてはいかがでしょうか。

旅のスタートは、東海北陸自動車道に乗って、日本の原風景「白川郷」へ。展望台から集落全体を見渡す光景は、息をのむ美しさです。集落内には郷土料理やスイーツのお店があり、グルメも楽しめます。

午後は高山市へ移動し、「飛騨高山の古い町並」を散策しましょう。伝統的な町家が軒を連ねる通りを歩けば、まるでタイムスリップしたような感覚に。古民家を改装したカフェや土産店、酒蔵など多くのお店が集まっているため、買い物や食べ歩きにぴったりです。

宿泊は、北アルプスの麓に広がる奥飛騨温泉郷へ。5つの温泉地からなる奥飛騨温泉郷は、それぞれに野趣溢れる露天風呂があります。四季折々の風景を眺めながら、ゆったり温泉に浸かり癒しの時間をお過ごしください

2日目の午前中は、日本で唯一の2階建てゴンドラ「新穂高ロープウェイ」に乗って雲上の世界へ。天候が良ければ、北アルプスの山々を360度の大パノラマで眺めることができます。

お昼は「道の駅 宙（スカイ）ドーム神岡」で飛騨神岡グルメを満喫。隣接する「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」では、映像鑑賞やゲームを通して世界最先端の宇宙物理学研究に触れられます。
そして、「レールマウンテンバイクガッタンゴー」にも挑戦。2つあるコースの内、「まちなかコース」はお子様連れのファミリーでも安心なコースです。神岡のレトロな街並みを見渡しながら、非日常体験を楽しめます。

夜は飛騨古川へ。老舗旅館や一棟貸しの宿など、様々なタイプから宿を選べます。
夕食なしのプランであれば、ぜひ宿周辺にある飲食店へ。飛騨の郷土料理や地酒を提供するお店が充実しており、ここならではの味を堪能できます。

最終日の午前中は、飛騨古川の町並みを散策。飛騨を代表する景観「瀬戸川と白壁土蔵街」では、記念撮影を忘れずに。古川祭を一年中体験できる「飛騨古川まつり会館」、飛騨の薬草や薬草関連商品を展示・販売する体験施設「ひだ森のめぐみ」など、徒歩圏内に立ち寄りスポットが集まっています。

旅の締めくくりは下呂温泉街へ。近年は新しいお店が増えているため、お気に入りのお土産や食べ歩きグルメを探してみては。点在する足湯をめぐりながら、温泉街の風情をお楽しみください。

それぞれに異なる魅力をもつ4つの市村をめぐることで、飛騨という土地の奥深さに触れられるはず。きっとあなたも、自分だけの「お気に入りの飛騨」に出会える旅になるでしょう。