まるで昭和のテーマパーク!ガイドと行く神岡街歩き&食べ歩きツアー【前編】

まるで昭和のテーマパーク!ガイドと行く神岡街歩き&食べ歩きツアー【前編】

かつて「東洋一の鉱山」を有する街として名を馳せた神岡町。明治から昭和にかけて繁栄していた頃の面影が今も残り、街全体が不思議な魅力に包まれています。


ガイドさんの解説を聞きながら歩けば、そこはまるでテーマパーク!地元の食べ歩きスポット3ヶ所も巡りつつ、神岡の街歩きを楽しんできました。まずは前編のスタートです!

屋上から街を一望!神岡振興事務所を見学

  • ガイドさんと神岡振興事務所で待ち合わせ
  • 散策マップを見ながらコースの確認
  • かつて使われていたモダンな議会場
  • 足元にはヒーター完備
  • 磯崎新氏デザインの高級椅子「モンローチェア」
  • 豪華な一枚板のテーブル
  • 屋上から神岡の街を一望

今回、神岡の街を案内してくださったのは、神岡街歩きガイドの堀辺明子さん。まず最初に訪れたのは、旅の起点となる「神岡振興事務所」です。神岡鉱山が最盛期を迎えていた1978年(昭和53年)に竣工されたこの建物は、なんと世界的に有名な建築家・磯崎新(いそざきあらた)氏が設計したもの。

 

さっそく中へ入り、合併前まで神岡町役場の議場として使われていた部屋へ。半円型のモダンな構造に、壁や机には贅沢な大理石が使われており、近未来のような空間に驚かされます。応接室には、背もたれの美しい曲線が目を引く高級家具「モンローチェア」と、今では入手困難な豪華な一枚板のテーブルが並び、当時の町の豊かさを肌で感じることができます。

 

屋上に上り、これから歩く神岡の街を一望。コースを確認して期待を胸に出発です!

街に点在するユニークスポットを見つけながら散策

  • 神岡鉱山から採掘された鉱石
  • 船津尋常高等小学校の鳥瞰図
  • 昔の校門が今も残されている
  • 鉱石を展示している案内標柱
  • 藤波橋にもある不思議なモニュメント
  • 街の至るところにある湧水
  • レトロな「なべや横丁」の看板

神岡振興事務所を出てすぐ、入口近くに佇むのは、昭和55年に三井金属鉱業から寄贈されたという巨大な鉱石。まさに鉱山の街のシンボルです。
この場所には昔「船津尋常高等小学校」があり、今も学校の校門や鳥瞰図が残されています。最盛期には人口2万人を超えていた神岡町。かつては、たくさんの子どもたちが駆け回っていたのだろうと、当時の活気が目に浮かぶようです。

 

 

街中へ進むと、あちこちに濃緑色の案内標柱が立っていることに気づきます。よく見ると、一つ一つに異なる本物の鉱石が展示され、解説も記載されています。冬期は除雪作業による破損を防ぐために撤去されるのだそう。雪が多い飛騨地域ならではの苦労を感じます。

 

 

他にも、何を表しているのかわからない不思議なモニュメントや、至るところでコンコンと流れる湧水、個人宅の名前がそのままついた横丁など、神岡らしいユニークなスポットがいっぱい!宝探しのようにワクワクしながら歩みを進めていきます。

老舗和菓子店「金木戸屋」の裏口へ。出来立ての最中を堪能!

  • ガイドツアーならでは!製菓工場を見学
  • 正面ではなく裏口から入るワクワク感
  • 粒あんが最中へたっぷり詰められる
  • サクサクの皮と粒あんの優しい甘さがたまらない
  • 看板商品「笹巻羊羹」「満月最中」
  • お店の正面入口はこちら
  • 和菓子から洋菓子まで、幅広い商品が揃う

食べ歩きスポットの1ヶ所目は、「笹巻羊羹」で有名な老舗和菓子店「金木戸屋(かなきどや)」。ガイドさんの案内で特別に、正面入口ではなく裏口へ。普段は見られない製菓工場の様子を見学させていただきました。

 

金木戸屋でもう一つの看板商品として愛されているのが「満月最中」です。北海道産の小豆をじっくり2日間かけて練り上げた特製の粒あんと、食感や風味にこだわった最中の皮が自慢の逸品。この日は店主が目の前で皮にあんこを詰めてくれた、まさに出来立ての最中をいただくことができました。一口かじれば、皮が驚くほどサクサク!口いっぱいに広がる粒あんの優しい甘さが、体中に染み渡ります。

 

正面入口から入った店内には、和菓子はもちろん洋菓子なども幅広く揃っているので、お土産選びにもおすすめのスポットです。

神岡町唯一の造り酒屋「大坪酒造店」

  • 1842年(天保13年)創業の老舗酒蔵
  • 事前予約で酒蔵見学も可能
  • 店の奥には立派な石段が
  • 代表銘柄は「飛騨娘」と「神代」
  • 振り返ると神岡城が見える

昭和の風情が漂う本町通りを南下して向かったのは、1842年(天保13年)創業の歴史を誇る「大坪酒造店」。かつて多くの鉱山労働者たちの喉を潤し、街の宴を彩ってきた神岡町で唯一の造り酒屋です。
代表銘柄は、地元で愛され続ける甘口の「飛騨娘」と、キリッとした辛口の喉ごしが自慢の「神代(じんだい)」。時代に流されることなく、昔ながらの味を大切に守り続けています。

 

ガイドさんに連れられてお店の奥の戸を開けてもらうと、目の前に突如として立派な石段が現れました。関係者以外は立ち入り禁止という、この石段の先にある世界が気になった方は、ぜひ事前に酒蔵見学を申し込んでみてください。神岡の酒造りに深く触れることができますよ。

藤波橋と神坂、そして洞雲寺のある高台へ

  • 藤波橋で謎のモニュメントを発見
  • 川へせり出している建物が並ぶ
  • 傾斜18度もある急な坂、神坂
  • マンホールに描かれているのはチンカブ(カジカ)
  • ダルマ堂としても親しまれる洞雲寺
  • 高台から街の東側を見渡す
  • ガイドさんのお話を聞きながら次の目的地へ

大坪酒造店から少し先へ進むと、清流に映える赤い「藤波橋」が見えてきます。川沿いの建物が川へせり出しているのが印象的ですが、これは道路拡張の際に立ち退きをせず、川側へ移動することを選んだからだとか。地盤が強固な神岡ならではの珍しい光景です。

 

すぐ近くにある「神坂(かんさか)」は傾斜18度という驚きの急坂で、その両脇に建物がひしめく様子も圧巻。足元に目を落とすと、綺麗な水に生息する淡水魚「カジカ(地元名:チンカブ)」がマンホールに描かれていました。

 

来た道を少し戻り、高台にある「洞雲寺(とううんじ)」へ。室町時代に開創された曹洞宗のお寺で、神岡鉱山殉職者の法要の地にもなっています。また、毎年2月には達磨供養が行われ、「ダルマ堂」としても親しまれているスポットです。
境内からは、出発時に神岡振興事務所から眺めたのとは反対側にあたる、東側の街並みが一望できます。景色を目に焼き付けたら、次の目的地へ向かいましょう!

 

後編 へ続く

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