秋の天生県立自然公園でハイキング!飛騨の大自然を満喫
2022/11/11

秋の天生県立自然公園でハイキング!飛騨の大自然を満喫

岐阜県飛騨市にある自然の宝庫「天生(あもう)県立自然公園」。雄大な自然を体感できるのはもちろん、初心者向けのハイキングコースから山頂を目指すトレッキングコースまで、体力や経験に合わせてコースを選べるのも魅力です。
今回は「カツラ門」で折り返す、往復3時間半の秋の山歩きを体験してきました。

天生峠駐車場で入園前の準備

  • ガイドさんからコースの説明を受けます。
  • 約100台停められる天生峠駐車場。
  • 清潔な水洗トイレ。
  • 登山口で自然環境保全のための協力金を支払います。
  • 外来種を持ち込まないように、靴の裏を洗います。

「天生県立自然公園」は、岐阜県北部の飛騨市河合町と大野郡白川村の境にある「天生峠」を中心とした自然公園です。冬季は雪に閉ざされますが、6月上旬から10月下旬頃まで、四季折々の大自然を満喫することができます。

入口となる天生峠駐車場までは、飛騨古川駅から車で約50分。カーブが多い山道ですので、時間に余裕をもって向かいましょう。

公園内に入るとトイレがありませんので(緊急時の携帯トイレのみ)、必ず駐車場のトイレで済ませてから入園してください。入園の準備ができたらいざ出発!天生の魅力をより知るために、ガイドの牛丸洋子さんに案内していただきました。
※ガイドプランは事前予約が必要です。

人にも森にも優しい環境づくり

  • 園内はクマなどの野生動物の生息域です。
  • 分岐点には必ず案内板があります。
  • 段差が小さく、昇り降りしやすい階段。
  • 遊歩道を修復するための杭と道具が置かれていました。
  • 自然に配慮し、木製の杭を使用しています。
  • 遊歩道は日々整備を繰り返しているそうです。

森の中にはあちこちに案内板が設置されており、初心者でも迷わず安心して進めます。また、遊歩道がしっかりと整備されていて、階段の段差も小さく、快適に歩くことができます。スニーカーでも大丈夫ですが、アップダウンがあるので履きなれた靴を選びましょう。

パトロール員さんが巡回していたり、随所に森を守るための工夫がされていたりと、地元の人たちの森への愛情が伝わってきます。

絶景!北アルプスを一望

  • 秋晴れの中、北アルプスを一望。
  • ずっと眺めていたくなるほどの美しい光景。
  • 「湿原まで500m」の案内を過ぎるとビューポイントです。

紅葉のトンネルのような木々の中を進んでいると、急に視界が開けて、目の前に絶景が広がりました!北アルプスの山々がくっきりと見えて、言葉にならない美しさ。手前の赤く染まった山とのコラボレーションも素晴らしいです。

晴れた日はもちろんですが、霧が立ち込める日も趣のある景色になるのだとか。写真だけではなく、ぜひ実際に見に行って欲しい光景です。

貴重な植物が残る天生湿原

  • 紅葉シーズンの天生湿原。
  • 動物の食害から植物を守るために、湿原を電気柵で囲っています。
  • ヤマウルシは赤くて綺麗ですが、かぶれるので触らないよう注意!
  • 高層湿原の成り立ちを教えていただきました。
  • 復路は湿原の反対側の道を通ります。
  • まるで植物たちが作り上げた芸術作品のよう。

登山口から歩き始めて約40分、「天生湿原」に到着しました。ここは県の天然記念物に指定されている高層湿原で、貴重な植物が大切に守られています。シーズン中は、ニホンジカやイノシシ、クマなどが植物を食べないように湿原を電気柵で囲っているため、人間はゲートを通って中に入ります。

雪解け時期にミズバショウが一面に咲く光景が有名ですが、初夏のニッコウキスゲなど、春から初秋まで様々な草花が楽しめます。紅葉シーズンの今は、赤や黄色に色づく草木と山々を見渡すことができます。

また、湿原の中央には匠屋敷とベンチがあります。ベンチに座って休んでいると、パトロール員さんが飛騨の匠の伝説を教えてくださいました。

カラ谷分岐から深い森の中へ

  • カツラの巨木を撮影。
  • カラ谷分岐にもベンチがあって休憩できます。
  • 携帯トイレ用テントブース。
  • カラ谷登山道を進みます。
  • 樹々が生い茂る原生林へ。

天生湿原を抜けて「カラ谷分岐」が近くなると、ふわりと甘い香りが漂ってきます。これはカツラの香りで、秋になると匂いが強くなるそうです。
カラ谷分岐にある「カツラの巨木」は縦にも横にも大きく、スマートフォンで撮影しても画面に収まり切らないほど。力強い枝ぶりから木のパワーを感じます。

なお、カラ谷分岐のそばには携帯トイレ用のテントブースが設置されています(有料)。中に使い方の説明が書いてありますので、緊急時にはこちらを利用しましょう。

いよいよ目的地のカツラ門に向けて、樹々が生い茂る深い森の中へ入っていきます。

神秘的な雰囲気のカツラ門

  • カツラの巨木群が迎えてくれます。
  • 横から眺めるとまた違った光景になります。

カラ谷分岐から歩くこと約30分、ついに「カツラ門」に到着しました!

5本のカツラの巨木がそびえ立つ光景は神秘的で迫力があり、他の場所とは少し異なる雰囲気です。葉はほとんど落ちていましたが、静かでどっしりとした様子から、全てを受け入れてくれるような木の温かさが伝わってきました。

たくさん写真を撮った後は食事休憩。巨木群に見守られながら、クロモジのお茶と軽食をいただきました。鳥のさえずりや木々の揺れる音に癒され、自然のエネルギーをたっぷりもらって帰路につきます。

まさに自然の宝庫!巨木や植物など見どころ満載

  • トチノキの巨木。
  • 奥に見えるブナの巨木の太さがわかります。
  • クマの爪痕が残っています。
  • 春に向けて準備を進めるクロモジ。
  • ツタウルシ。かぶれるので触らないようにしましょう。
  • ヤマトリカブト。
  • ツルリンドウの実。
  • ホオベニタケ。
  • 様々な種類のキノコが生えています。
  • かわいい植物がたくさんあって撮影が楽しい!

ガイドさんに天生の森について色々と教えてもらいながら、帰り道も楽しく歩きました。木の種類によって異なる紅葉のグラデーションに、かわいらしい植物、見慣れないキノコなど、まさに自然の宝庫!上も下も、360度見どころだらけです。

春から初秋にかけては次々と多種多彩な花が咲き誇り、野鳥たちとの出会いも楽しめるそうです。季節によって全く異なる表情を見せる天生の森は、何度も訪れたくなる魅力がつまっていました。

間もなく冬の長い眠りにつく天生県立自然公園。来春、雪解けの時期に再訪するのが楽しみです。