飛騨の森に息づく広葉樹の森は、かつて日本人の暮らしを支えた大切な存在でした。しかし、細さや曲がりを理由に「雑木」と呼ばれ、その多くがチップとして市外へ流出しています。飛騨市は2014年から、これらの広葉樹を地域の宝として再評価し、森と人が共生する「広葉樹のまちづくり」を推進しています。森の恵みを次世代につなぐため、新たな可能性を模索する人々の情熱が、この取り組みの原動力です。


この2日間のツアーでは、飛騨の広葉樹を愛し、活用する事業者たちと交流しながら、森の循環とものづくりを体感します。
森を歩き、木に触れ、飛騨の食と文化を味わい、未来の森づくりに参加する。自然と人々が織りなす、飛騨ならではの森の物語に触れる旅へ、ぜひご参加ください。

 

プログラム

【Day1】11/10(月)「飛騨の森と広葉樹の魅力に触れる」

13:00     【FabCafe Hida集合】(飛騨市古川町弐之町6-17)

 

13:00-13:40       【イントロダクション・広葉樹のまちづくりレクチャー】

参加者同士の自己紹介と、飛騨市の「広葉樹のまちづくり」の背景を学びます。

 

14:00-15:10         【飛騨の森の散策】

ガイドとともに広葉樹の森を歩き、森のこと、木のこと、人との関わりを学びます。

 

15:30-16:45         【広葉樹専門の貯木場・製材所・森の端オフィス見学】

広葉樹の個性を活かしたものづくりの現場を訪問。広葉樹の丸太や板が並ぶ場所で、事業者や職人から直接、広葉樹ならではの難しくも面白い木材の選別や加工のこだわりを聞きます。また、ヒダクマの拠点であり、広葉樹でできた建築「森の端オフィス」も見学します。

 

17:00     【FabCafe Hida到着・チェックイン】

匠の技の息吹を感じる築100年以上の飛騨古川の伝統的な古民家をリノベーションした空間でひと休み。

 

18:00-20:00         【交流会】

飛騨の広葉樹の森の恵みである地元の薬草やジビエを使った特別な夕食を楽しみながら、参加者同士が語らう時間。

 

20:00     Day1 終了

 

【Day1】11/11(火)未来の森づくりを体験する

08:40     【飛騨市図書館玄関前集合】(飛騨市古川町本町2−22)

 

09:00-11:10         【森づくり体験】

普段は入ることができない広葉樹の収穫と更新が行われている森の中に入り、「広葉樹のまちづくり」の実践者の指導のもと、広葉樹の森づくりを学びます。さらに、再生が始まったばかりの森で未来の森を想像し、自分が未来に残したい木を選び、剪定バサミを使って簡単な作業を行います。

・希望者は作業で出たクロモジの枝や木っ端などをお持ち帰り可能。

・作業の休憩で森の中のブレイクタイム。焚き火で焼きマシュマロとクロモジコーヒーを楽しみながら、森の中でほっと一息つくブレイクタイムを。

 

11:30     【クロージング】

FabCafe Hidaに戻り、2日間の学びと体験を振り返り。参加者同士で感想を共有し、未来への思いを深めます。

 

12:00     終了