当サイトでは、利便性の向上と利用状況の解析、広告配信のためにCookieを使用しています。サイトを閲覧いただく際には、Cookieの使用に同意いただく必要があります。詳細はクッキーポリシーをご確認ください。
同意する冬の”熱い”お祭り「飛騨神岡初金毘羅宵祭」
◆雪国飛騨で行われる、珍しい冬の『夜祭』
町内の企業や有志が、創作山車やパフォーマンスで練り歩く
毎年2月の第4土曜日に開催される『飛騨神岡初金毘羅宵祭』。雪深い飛騨地方では珍しい冬のお祭りです。お祭りでは「商売繁盛」や「家内安全」を祈願し、神岡江戸木遣り保存会と神岡手古舞の2社中を先頭に、さまざまな意匠を凝らした創作山車や神輿がこれに続きます。各社中は行列の終着点の「補陀山洞雲寺(ほださんとううんじ)」にある金毘羅堂へ進むと、香川県琴平の金刀比羅宮より授かった大木札を納めます。
夕方から行われる行列に先立ち、洞雲寺の本堂では各社中の商売繁盛・家内安全を祈願し「金毘羅法要」が行われるほか、境内では願い事が成就したダルマへの感謝の気持ちを込めて各企業や家々で飾られていただるまを炊き上げる「だるま供養」が行われます。
◆初金毘羅宵祭の由来
鉱山隆盛期、粋な旦那衆がいました。
古くから鉱山の町として栄えた神岡町の中心市街地である船津地区は過去にたびたび大きな火災の被害に遭ってており、その時に活躍したのが地元の消防団です。消防団には当時の船津町の旦那衆達が名を連ねていました。
昭和29年、当時の神岡町消防団第一分団の団長であった大坪酒造所の先代が、火消しの本場である東京の江戸木遣りを習うことを思い立ちました。当初は固辞されたものの地元出身の知識人の知恵を借りるなど依頼を重ね、江戸消防記念会の組頭・副組頭らを神岡へ招いて指導を受けました。
その際、江戸消防記念会の幹部が滞在した宿の至近に洞雲寺があり、本堂に隣接する金毘羅堂では地元の檀家の人たちにより金毘羅講が行われていることを知り、神岡の無火災を祈念するための江戸消防記念会の幹部らの名の彫られた大額をこの金毘羅堂に献納することとなりました。
昭和31年1月10日神岡消防第一分団が代参でこの大額を引き、第二分団は樽酒を積んだ神輿を担ぎ、木遣には欠かせないとして、当時神岡の花街で働いていた芸姑衆が手古舞衣装に身を包んで共に江戸木遣を唄いながら洞雲寺を目指し練り歩いたことが、初金毘羅宵祭りの起こりだと云われています。
◆大盤振る舞いの熱いお祭り
各所でいろんなものが、いっぱい振る舞い
お祭り当日、本町防災公園に設けられた特設ステージでは、昼の部として地元の子供たちや各種団体によるパフォーマンスやダンスなど、多彩なステージイベントが披露されます。
さらに公園周辺の「うまいもん広場」では地元グルメが勢揃いするバザーが開催され、夜になると飛騨市内にある三つのお蔵元で醸造された樽酒が来場者に振る舞われる「振舞い酒」のスポットも現れます。
また、「まきもの」とよばれるお菓子や景品が、昼の部ではイベントステージ上から、夜の行列では神岡町のメイン通りの西里通りに設けられた各まきものスポットや行列が最後のパフォーマンスを行う本町防災公園の特設ステージ上から、祭りを訪れた皆さんにご利益があるようにと盛大に撒かれます。
冬の”熱い”お祭り『飛騨神岡初金毘羅宵祭』冬の飛騨神岡へのお出かけプランにいかがですか。