飛騨市を流れる宮川、高原川には、下流にダムが建設される昭和中期まで、日本海富山湾よりサクラマスやサケ、大きな鮎が遡上していました。それらの魚を捕るために河川集落ごとに、独自の漁具漁法が存在しました。
宮川、高原川は飛騨の人々と常に密接な関係にありながら、これまで漁労に関する調査研究が行われず、かつての伝統漁法・漁具、魚食文化が人々の記憶から消えようとしています。令和2年に開催の飛騨市美術館企画展「宮川、高原川の伝統漁法・魚食文化展」では、かつて実際に使用していた資料展示や地域の高齢者から聞き取り調査を行い、飛騨の人々の記録と記憶を伝えました。
本展覧会では、当時のパネルの展示や、「飛騨みやがわ考古民俗館」に収蔵されているさまざまな漁具の一部を紹介します。
■開館日時
令和4年12月3日~令和5年5月28日
10時~ 16時30分(12月~3月は16時まで)